足し算引き算



雨のライブは機材運びが憂鬱気味。来週も週末は雨の可能性有りだそうで。

先週末は、帰国以来一番注目していたアーティストと同じステージに立てたことがうれしい。僕はただのサポートで参加だったし、イベント的には組み合わせに意味があったかどうか結構不明なところでしたが。僕もがんばって成長して目標のアーティストたちと同じところで演奏したり共演したいですね。

自分の演奏は課題だらけです。むやみに全体のテイストの邪魔をしない。むやみに唄の邪魔をしない。これくらいは最低限できつつ、良いものを創っていかないとね。エレクトロニカ的な音が中心でしかも自分が作った音ではない音に、ギターを加えていく過程でいろんな邪魔な周波数帯がでてくる。ギターはラインで出さないといけなかったりとかして、出音の最終的なコントロールは利かない、といった条件。その中で手元で瞬時に周波数帯の引き算が出来ないといい結果が出ない気がした。

普段はトリオだったり自分が中心の演奏が多いから気を使わない事が多い。というより目立たなければいけない音作りだ。こういう時はドラムが特に周波数帯の引き算の出来る人だと良いサウンドになる。でもほとんどのドラマーは出来てないけど。パットメセニーは明確にこういう視点でドラマーを選んでいた。彼はタムまわしのときこの辺の音域だから、自分のギターの音の一番良い部分の邪魔をしないから良い、とか。

ジャズミュージシャンはこういうサウンドのテイスト作りが弱いから、自分は今の環境がすごい勉強になる。ギターって本来ジャズに於いて邪魔なものだし、すっきりと音のコントロールが出来る事は大切ですね。

生演奏にダブを加えたり、モジュレーションさせて元の音とは違う周波数を発生させたりといった行為が、当たり前になっている(僕の中では)今だからこそ、周波数帯の足し算、引き算の練習をやってみよう。今回はあと4回ライブがあり、楽しみだ。

投稿日時: 水 - 9 月 20, 2006 at 05:39 午前