よ〜く考えよう♪ 譜面は大事だよ〜。(矢田亜希子っぽく)



前回のDiaryでは自分をかなり褒めてみましたが、白々しいのでもう2度としません。すみません。

今週はアレンジ&譜面の浄書のお仕事に取り組んでいますが、アメリカに来てからいろいろ面白いことを発見してます。Berklee在学時代は作曲とアレンジを専攻していたため、毎日膨大な量の譜面をつくっていて、いろいろTipも身に付けました。状況に合わせた譜面作りもかなり経験とともにうまくなって来てると思います。Ken Pulling にはかなりお世話になっています。まあBerklee式ってのも唯一正しいわけでもないし、いろいろなジャンルや場面に分けた譜面つくりが大切です。

ボストンとニューヨークでの違いですが(ジャズシーンでの)、セッションでは譜面をいっさい使わないのがニューヨーク式。例のリアルブックの曲が多いとも限らないので、いっぱい曲を知ってないと厳しいです。まあ1コーラス聴いて、構成とコード進行を即座に覚える能力も必須でしょう。これができてなくて、速攻外されたベーシストを実際目の前で見ました。

逆にセッション以外のギグでは、初見能力重視がニューヨーク式。オリジナル曲を演奏するバンドはもちろんのこと歌ものでも、ちゃんとした楽譜が渡されます。ただしほとんど当日にね。かな〜りコンテンポラリー&複雑なバンドでも、ほとんどリハなし当日初見が多い気がします。Chris Potter のバンドなんかでも、必死に譜面を読むAdam RogersやWayne Krantzを目撃しました。あんな変拍子連発変態ジャズを初見で・・・。まあレベルが高くなるにつれてリハーサルですらスケジュールや予算の問題で厳しくなってくるわけで、これがニューヨーク式ジャズのようですね。地方にツアーに行くときは、だんだんとバンドが出来上がって来て初見演奏ってかんじでは無くなっていくのでしょう。

僕が言いたいのは、
こんなふうに十分な時間をとってリハーサルができない状況でもある一定以上のレベルにあるミュージシャンであればちゃんと演奏できる。ただしクオリティーの高い楽譜と、リーダーの当日の仕切り方による。

ということです。つまり良いミュージシャンを集めてもリーダーの力量がないと何にもならないのよ〜♪ちゃんと読んでるか〜お前たちのことだぞ〜ボーカリスト諸君。とくにBerkl○○の日本人。

いくら有名なミュージシャンをコネで集めて伴奏させても、ふざけたレベルの譜面(本人はそうはおもってない)や、ありえないリハーサルや本番の進め方では、あなたのカラオケにすらなってくれませんよ〜♪ この辺の能力を一般的に全く持ち合わせていないのが歌の人たちというだけであって、他の楽器でも一緒なんですけどね。

そんなことを考えつつ楽譜を作っている立場の僕は、ありったけの愛情をこめた譜面つくりを心掛けています。というわけで仕事くれ・・・

投稿日時: 水 - 2 月 18, 2004 at 05:03 午後