メモをとる。



なんか最近いい感じで年をとってきたみたいで、すぐに何をするんだった忘れたり物をなくして探し始めたりと散々です。なので細かい事や5分後とかの事でも細かくメモをするようにしてます。これはやる事が増えて忙しくなっているためなのか、脳細胞がドンドン破壊されてきているためなのかよくわかりません。でもメモってあとでまとめて効率的に動くように心掛けています。しかし「掃除」と書かれた種類のメモはいつまでたっても消されませんな。

ザ・センチネルという映画が公開されているようで、ここんところ力説したい事があります。FAZZとフルアーマーZZは別物です。お気をつけ下さい。数人の友人に「閃光のハサウェイ」を貸して、僕の間でも凄く熱い事になってましたがこんどはガンダム・センチネルを語りたくなってきたみたいです。

話は変わりますが、ジャズスタンダードで"How deep is the ocean"って曲があるんですね。でこの本のコード進行だとどーだとか、このCDでは・・とかいろいろ話題になったので調べてみました。結構いろんな人が演奏してます、僕が集めて採譜したものだけでも20テイクくらいありました。で、全部違いました(笑)。凄いです。こんなにみんな違ったコードで演奏してるスタンダードは初めてですね。まあどれを参考にっていうのも難しいですが、いろいろ考えてみました。

まずは元になってるミュージカルのスコアを見るのが一番。ブロードウェイものはこれに限る。で、ジャズミュージシャンが取り上げる前にポップスの唄ものでヒットしたテイクがあるのでこれをチェック。あとは膨大なジャズミュージシャンの演奏があります。まあ、コードの流れっていうか時代とスタイルによる移り変わりの癖っていうか歴史が面白いです。これらを研究してたら軽く論文が書けるくらいのマテリアルが揃いましたよ。

あと思い出に残っているこの曲のテイクがあります。古い無声映画に凄く興味があって、ニューヨークにいたころ特集されていたので見に行った事があります。凄く高齢のピアニストが一人で伴奏していました。いろんな古い曲や効果音が温かくて美しかったです。その中で唯一知っていた曲がこの"How deep is the ocean"でした。この時の演奏はずっと記憶に残っていて、僕はこの曲を演奏する時はこの時の感覚を思い浮かべています。

そんなこんなでずっと採譜していて面白い事に気付きました。エバンスのリハモがこれはもう奇麗ですばらしいんですが、On BroadwayでPaul Motianのバンドのリハモと根本のアイディアが同じだったんですね。普通に聴いてたら絶対に気が付かなかったんですが、凄く意図的に感じました。モチアンってエバンスの覚えてるのか、または気に入ってたからアレンジに使ったのか、どうなのでしょうか。その後気になったので、エバンス時代に演奏した曲のテイクと、その後モチアンバンドで演奏してる物とを比べてみたら、やはりアレンジの凄く奥の方の部分で確信的に同じ部分がありました。他の人の演奏やアレンジからの影響が絶対に考えられない部分での物だったので、やはり凄い。

モチアンってエバンス以降で一緒に演奏してるピアニストはキースとプーさんくらい。あとはギターリストばっかりです。で今回気付いたエバンスのエッセンスが伝わっているのはフリゼールやE.B.B.B.のギターリストたち。僕ももうちょっとエバンスを研究したくなりました。

投稿日時: 木 - 10 月 12, 2006 at 06:34 午前